絶対かわいい宣言

たまたま自分の昔の写真を見返したり、優しいフォロワーさんから「お姫様になってね」とさっき言われたこともあり、かわいいとは…と久しぶりに考えていました。たぶん自分を救ったり肯定できる手段の一つとして、私にとってここ数年「かわいい」があるのだと思います。

 

かわいい女の子になりたかった。

けど私という人間そのものは別にたいしてかわいくもないし、学生時代は化粧に関してはやたら厳しかったりしたのもあり、そうすると自分がなんとなく「かわいい」になるのがいけないような気がして、かわいいものを見ても自分なんかがな~と勝手に思ってしまう日々が続いてしまったのでした。嶽本野ばらさんの文章やテーマのセレクトが十年以上大好きな時点で、すでにお姫様にもかわいい女の子にもなりたかった自覚はあるんですが。

 

そもそも日常垢を作った理由も「かわいくなりたい」「お姫様になりたい」をかなえたいツールの一環だったわけで。

その前からイメチェン自体はずっとしており、かなりの数のリアル身内が応援してくれたのですが、親身になってくれる方って最上級に努力してるからかわいいや素敵が最高なわけで…そうすると「こんな人間にこんなキレイな方が…」みたいな後ろ向きの感情になってしまってたので、みなさんの優しいお言葉にはずいぶん救われたなと思いました。あと結構美容系って最近は診断含めて理詰めが多いので、毎日情報収集して「みんなもがんばってるんだなー」とか「こうするといいかも!」などと思うのも楽しいんですよね。自分のイメージを整理しながら具体的な案に変えていくという行為がすっきりします。

 

まあ人間100完璧なんてないので、今もやりたいことはたくさんあるし、人生は相変わらずうまくいかないほうが多いですが、昔よりかは自分が好きになれたのがよかったので「かわいく」なるのが方法論として最適だったよなと思いつつ。最近は爪もいじるようになったりしたので、さらに素敵になれてうれしい。褒められることも前より増えてうれしいし…。ただ「かわいくあらねば」という呪縛が働いてる人はきついよなあと思ったり。私はごてごてに武装したほうがストレスフリーなので、今の状態のほうが楽です。

 

そういえばシンデレラも舞踏会に行くために素敵なドレスやメイクをして馬車に乗ったし、なにより彼女は努力家なのでした。

そして私はマルキドサドだったら悪徳の栄えより美徳の不幸、児童文学だったら小公女セーラのいじらしさの中にある少しだけの不遜さが好きな人間です。

 

はやくいじらしいと見せかけてちょっと自分ひいきで素直でぴょこぴょこと跳ねるかわいいお姫様になりたい。

努力あるのみですね。